機能材料領域

藤野 茂 教授
本領域では、次世代のフォトニクス、エレクトロニクス、バイオ分野を支える有機/無機メソポーラス材料と先端機能性ガラス・セラミックスに関する研究を行っています。具体的にはナノ・マクロ構造形成のための材料プロセッシングを構築することで、これまでにない新しい機能性発現を目指しています。その基礎的成果を基に、切削不要・微細加工が可能な光学ガラス、電子部品、バイオチップ等への実用化に取り組んでいます。更には、機能性ガラスの音響特性に着目した、世界初弦楽器用シリカガラス製ピックの開発に取り組んでいます。
切削加工を必要としない
シリカガラス製造法を開発

3D光造形技術を用いた微細形状を有する
機能性ガラスの開発
(例 折鶴)
プロジェクト名
高機能・低環境負荷ガラス・セラミックス材料の研究開発
筑紫キャンパス
グローバルイノベーションセンター 4階
TEL:092-583-8773

研究内容
- 高機能性ガラス-セラミックスの開発
- 3D光造形技術を用いた機能性ガラスの開発
- 有機/無機メソポーラス材料の開発
- 室温ナノインプリント法による微細加工
- 印刷技術を用いた発光・導電性ガラス
- レーザー分光法を用いた高温ガラス液滴の融体物性と構造
- 機能性ガラスの特殊音響特性を利用した楽器の開発
KOINE研究プラットフォーム:先端機能性ガラス
本プラットフォームでは次世代の新産業を担う機能性ガラス・セラミックスを創製するためのオープンイノベーションを実施する。特に、材料プロセッシングに着目し、光学、電気、医療分野への応用製品を開発する。
採択プロジェクト(抜粋)
- AGC リサーチコラボレーション
研究代表者、2020年~2021年度
- JST大学発新産業創出プログラム(START)
「多様な形状と機能性を有するシリカガラス製品を低コストで製造する技術の事業化」
研究代表者、2018年~2020年度
- 日本鉱業振興会試験研究プログラム
「常温で成形・量産可能な機能性メソポーラスシリカの新規作製法の開発とその応用」
研究代表者、2016年~2018年度
- 九州経済産業局・戦略的基盤技術高度化支援事業
「熱可塑性フッ素樹脂に熱伝導性フィラーを高密度・高充填したパワーエレクトロニクス機器用高耐熱性放熱シートの開発」
研究副総括者、2013~2016年度
特許
- 特許第7178103号、無機成形体製造用組成物、無機成形体の製造方法
- ZL201680012043.9、シリカガラス前駆体製造方法、シリカガラス前駆体、シリカガラス製造方法、及びシリカガラス
- 特許第6666621号、シリカガラス前駆体製造方法、シリカガラス前駆体、シリカガラス製造方法、及びシリカガラス
- US10407334、COMPOSITE SHAPED BODY AND SILICA GLASS, AND METHOD FOR PRODUCING THE SAME
- 特許第5786217号、コンポジット成形体及びシリカガラス、並びに、それらの製造方法
受賞
- 第8回PM研究促進展奨励賞(日本粉末冶金工業会)、2010年
- 九州大学研究・産学連携活動賞(九州大学)、2008年
- 九州大学研究・産学連携活動賞(九州大学)、2007年
- 第29回 資源素材学会奨励賞(資源素材学会)、2003年
- Corning Research Grant Award(Corning K.K.)、1998年