ご挨拶

新たなオープンイノベーションプラットフォームを目指して

福田晋センター長

九州大学理事・副学長(産学官・社会連携担当)の福田と申します。2021年4月1日よりグローバルイノベーションセンターの第3代目のセンター長を拝命いたしました。GICの発展に尽力する所存でございます。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

本学では、1994年に民間企業に対する窓口として先端科学技術共同研究センターが設置され、1999年にリエゾン部門とプロジェクト部門からなる大規模センターへ拡充されました。2003年に九州芸術工科大学との統合に伴うデザイン総合部門の増設と産学連携センター(KASTEC)の設置、そして2016年にGICへと変遷しています。そして、2021年には当センターは、新しいオープンイノベーションプラットフォーム構築を目指して、組織再編を計画しております。

産学官連携の重要性は、我が国、ひいては世界から新技術・新産業を生み出すための活動として、世界共通の認識事項です。科学技術の発展を顧みれば、学問に裏付けられた技術が本物であり、このような技術しか生き残っていません。また、新技術創成の過程で生み出される基礎学問は、人類の共通財産になると共に、学生さんや若い企業の皆さん等の人材育成等にも大きく寄与します。その意味で、産学官連携の仕組みを上手く構築し、次世代の新産業に必要な技術を生み出すことに大きな期待が寄せられています。

近年の科学技術基本計画では、イノベーションの重要性を全面に掲げ、研究開発の重点化を従来の分野に基づくものから課題解決を目指したものへと大きな変更がなされています。GICでは、産業界との共同研究・技術開発はもとより、オープンイノベーションに基づく産学官連携の推進をミッションとしています。オープンイノベーションという言葉は、いろいろな所で聞きますが、人によってその考え方・定義が異なるように思います。GICでは、そのモデルとしてKOINE(Kyudai global Open Innovation Network Engine)を提案し、それに沿った新しいスタイルの産学官連携を構築したいと考えています。そして、その活動・スタイルを全学に波及させること、これが学内におけるGICの役割と考えています。

KOINEとは古代ギリシャで使われた “共通言語” (lingua franca)がその語源です。KOINEというプラットホームでは、国内外の地域や組織の種別・大小・歴史によらず、また研究開発分野、活動領域の異なる様々な言語・目的・夢を持つ人々が、自由闊達な議論や交流を通じて理解や目標を共有し合い、様々な課題や研究領域に取り組み、イノベーションの創出に挑戦します。

GICは、本学の研究・産学官連携推進支援の要である学術研究・産学官連携本部と協力し、本学が進めるアントレプレナーシップ教育とも有機的な繋がりを持ちながら、ベンチャーや新産業の創出も、皆様方と共に目指す所存です。皆様方のご協力とご鞭撻のもと、メンバー一同、精進してまいりたいと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。

九州大学グローバルイノベーションセンター長/理事・副学長

福田 晋

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