学生の方へメッセージ

 中島教授は、グローバルイノベーションセンター・アドバンストプロジェクト部門・機能デバイス領域に所属しております。また、併任教授として、総合理工学研究府・量子プロセス理工学専攻にも所属しております。従って、中島研究室に所属する修士・博士学生の身分は総合理工学研究府となりますが、研究はすべてグローバルイノベーションセンターの装置や設備を使って実施することとなります。

 中島研では、情報通信機器の構成部品であるULSI (Ultra Large Scale Integrated Circuits)の高性能化を研究の主軸に置いています。具体的には、ULSIの構成デバイスであるCMOS(相補型MOSトランジスタ)を高性能化するためのGeプロセス技術、薄膜材料形成・加工技術、MOSデバイス試作、並びに材料の電子・光機能をキャラクタリゼーションする評価技術の開発を行っています。また、光通信波長帯のデバイスとしてGe-受光・発光デバイスの研究や、高温でも動作するCMOSの実現を目指したSiCプロセス技術の研究も行っています。詳細は、研究テーマの概要をご覧下さい。

 中島研のモットーは、「サイエンスの本質を理解し、活用できる物性を抽出し、新技術にまで高める」ことです。従って、中島研学生の理想の姿は、「このモットーを実践できる研究者・技術者となり、世のために貢献できる人材となること」と言えるでしょう。

 修士学生では、与えられたテーマに対して、(1)技術の本質を理解し、課題を深く洞察できる能力を磨くこと、(2)実験スキルを身につけ、課題解決の方法を探索できる能力を磨くこと、(3)自らの研究成果の取り纏めとその意義をアピールできる能力を磨くこと、を念頭に置いて研究に取組むことを望みます。
 博士学生では、上記能力を更に磨くことに加えて、(1)研究テーマを設定し、研究計画を立案できる能力を磨くこと、(2)国際学会発表、国際論文誌への投稿、等を通じて英語表現能力を磨くこと、が加わります。

 中島研では、学生のスキルアップのために、様々なサポートや取組みを行っております。修士学生からの新テーマ提案、全国規模の学会や国際会議での発表を歓迎します。研究に関して、熱意と熟考があり、その上でアクションを起こす学生には最大限のサポートを行います。システム情報科学研究院: 宮尾・佐道研&浅野研との合同研究会(年1回)は、他研究室学生との交流を通じて良い刺激を受けるはずです。

 皆さんが「中島研での研究生活が研究者・技術者としての基盤を培った」と過日明言できるように、最大限の努力を惜しみません。半導体と言う産業に近い分野でエキサイティングな研究を一緒に行えれば幸いと考えます。