ご挨拶

オープンイノベーション推進と新産業の創成を目指して

若山正人産学連携センター長

産学官が連携した研究・開発活動への期待は国際的にも日々増加の一途です。先端科学に裏付けられた新技術への魅力はもちろんですが、その先にある新産業の創成と人材育成などに大きな期待が集まるからです。九州大学では、1994年の先端科学技術共同研究センター設置に発し、20年余の間、本学の産学連携活動の牽引役を果たしてきた歴史を持つ産学連携センター(KASTEC)が、より今日的な産学官連携の姿と期待されているオープンイノベーションを主軸とした研究推進組織として、2016年10月1日、グローバルイノベーションセンター(Global Innovation Center: GIC)に生まれ変わりました。

本グローバルイノベーションセンターでは、産学連携センターから受け継ぐ産業界との連携を基盤にした社会実装をも射程に置いた共同研究・技術開発はもとより、九州大学が新しく提案するオープンイノベーションモデルであるKOINE(Kyudai global Open Innovation Network Engine)モデルを推進し、産学連携の新しい時代を築いていきたいと考えています。耳慣れない言葉かもしれませんが、KOINEとは古代ギリシャで使われた “共通言語” (lingua franca)がその語源です。KOINEというプラットホームでは、国内外の地域や組織の種別・大小・歴史によらず、また研究開発分野、活動領域の異なる様々な言語・目的・夢を持つ人々が、自由闊達な議論や交流を通じて理解や目標を共有し合い様々な課題や研究領域に取り組み、イノベーションの創出に挑戦します。

ところで産学連携研究においては、エネルギー、環境、医療、セキュリティ、食料問題など、未来に予測される社会的課題や要請から生まれる産業界の課題解決がテーマとなりますが、それらの中には、要素技術の開発とともに、社会科学等も含め多岐に跨る分野からのアプローチを迫られるものが多くあります。斯くなる状況下、グローバルイノベーションセンターは、新しい時代の産学連携を牽引する本学の研究センターとして発展してまいりたいと考えています。

本学の研究・産学連携推進支援の要である学術研究・産学官連携本部との協力や本学が進めるアントレプレナーシップ教育との有機的な繋がりを図りながら、グローバルイノベーションセンターはベンチャーや新産業の創出も、皆様方と共に目指す所存です。皆様方のご協力とご鞭撻のもと、メンバー一同、精進してまいりたいと思いますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

九州大学グローバルイノベーションセンター長/理事・副学長

若山 正人

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