最先端・次世代研究開発支援プログラム グラフェン研究 (九州大学 吾郷)


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ご挨拶

グラフェンは、炭素原子一個の厚さしかもたない究極的な原子シートです。

グラフェンは、そのユニークな構造に加え、優れた電子物性や高い機械的強度、そして透明性や柔軟性などから、大きな期待を集めています。

本プログラムでは、このような優れた特性をもつグラフェンの機能を最大限に引き出すため、超高品質なグラフェンの合成法の開発をはじめ、その加工技術や物性・デバイス測定を通じて、カーボンに基づくエレクトロニクスへと展開していきます。

そして、カーボンでなければできないようなコト、あるいはモノを創り出していきたいと考えています。

グラフェンは炭素のみからなるため、貴金属や希少金属が不要であり、環境負荷や資源リスクの低減化への貢献も期待できます。さらに本研究の発展を通じて低消費エネルギーのデバイスが実現すれば、今後、重要な課題となる消費電力の削減に関しても大きく寄与することが期待されます。

3年2ヵ月の期間、本プログラムを通じて、グラフェンとその関連物質の研究を展開していきたいと思いますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いします。

吾郷 浩樹